木材はCO2と水から生成されたものであり、天然のC(炭素)
保存庫といえます。
 私たちの身の回りを、木造建築をは
じめ木製品で囲むことが、地球温暖化
対策上からも推奨されることです。
 熱帯雨林保護のため木材を使わな
いという意見があります。例えば、
型枠合板を鋼製パネルやアルミ型枠
に替えるという訳ですが、これは短
絡的で誤った考え方です。これらの
代替品はその生産過程で大量のCO2
を発生しており、地球に優しい素材
とはいえません。
針葉樹の利用拡大こそ熱帯林の保護と地球環境の保全の双方に大きく寄与する方策です。
各素材1m3を製造する過程で排出するCO2の量は次のとおりです。
アルミニウム 22,000kg
5,320
360
コンクリート 120
合 板 120
出典:エコマテリアルとしての「木材」
東京大学教授:有馬 孝禮 著
(社)全日本建築士会 発行

 熱帯林の再生は、土壌的にも気候的にも極めて困難です。これに比べて針葉樹林は自然更新や植林により、永続的な再生が可能です。
 また、森林は成熟した状態であれば、大気中のCO2を増加も減少もさせません。森林によってCO2を減少させようと思えば、適度な伐採により成長過程にある森林を育成する必要があります。

 住宅の室内空気汚染による健康への悪影響(シックハウス症候群)が社会的に大きな問題となっています。合板では、接着剤に含まれるホルムアルデヒドが原因とされていますが、当社はフェノール樹脂系接着剤を使用し、ホルムアルデヒド放散量が最も少ない規格の合板(F☆☆☆☆)を製造しています。